ガラスのキズ補修について

ガラスリペア

フロントガラスによくあるのは、ワイパーの跡が白く残っていることがありますよね。
多くは、ワイパーのゴムに付着したゴミが原因となる線状のキズです。
(イメージとして、透明なプラ板にカッターで引っ搔いた状態)
ゴミと言ってもも、綿のような柔らかいものではなく、硬く細かい砂状の物がガラスと
ワイパーゴムの接触面に入り擦れてガラスにキズができるのです。
また、ワイパーゴムが経年劣化して、硬くなったり、切れてワイパーの金属部分が接触して
キズができたりします。

施工方法
ガラスキズのリペアはガラスを削って行います。
ガラスキズは、クリーナやボディ研磨に使用するコンパウンドなどでは消すことはできません。
何故なら、汚れではないのでクリーナーは役に立ちません。また、コンパウンドは、
ガラスを削れるほどの研磨力はないため消すことはできません。
ワイパーキズを消すためには、ガラスを削ることのできる専用の研磨剤でガラス表面を削る
ことで消すことができます。
キズがごく浅く(指で触って感じない程度)であれば市販のガラス研磨剤で磨くことで
キズを消すことも可能ですが、キズが深い場合や広範囲にキズがあると手作業で消すためには、
相当の時間と労力を要します。また、キズの部分を集中して研磨すると、ガラスに歪が発生し
運転に支障をきたす場合があります。(※参照)
その時は、プロの業者さんにお願いした方が良いと思います。
ただし、プロでも全てのキズを消すことはできません。明らかに爪に引っかかる深いキズは
できません。気になるのであればガラス交換を検討した方が良いと思います。
なお、ワイパーキズは、飛び石キズとは異なり、浅いキズで運転に支障がなければ車検は通り
ます。

※研磨の違いによる比較(イメージ)

 

 

 

 

 

 

 

ガラス専用の研磨剤
ガラスのキズに使用するのは、セリウムが原料の研磨剤です。
セリウムは物理的な磨きと同時に化学反応が作用してキズを消します。
原理は、正直私にはよくわかりません。
興味のある方は、「セリウム、研磨 原理」などで検索すれば色々でてきます。

予防策
・乾燥した状態で、ワイパーを動作させないこと。
・水を出しながらワイパーを動作させ、水滴や拭きムラがあったらワイパーゴム
(ガラスとの接触面)を濡れタオルなどでやさしく拭き取ります。
拭き取った際、タオルが黒く汚れる場合には、寿命かもしれませんので交換を
お勧めします。
・定期的にワイパーゴムを交換
・毎日、ガラス、ワイパーを清掃することが理想

プロが使う道具
私が使用している機材です。

 

 

 

 

 

細かな説明は省略しますが、ポリシャー、専用の研磨パッド、研磨剤(セリウム)
等を用いて施工します。
ガラスキズだけでなく、頑固な油膜、水垢(白っぽい汚れ)の除去なども施工します。
また、住宅の窓ガラスなどの汚れ、キズも施工可能な場合があります。
市販のメンテナンス剤などで手に負えない、短時間で済ませたい場合には、プロの
業者にお願いすることをお勧めします。

※この記事は、個人的見解も含まれておりますのご了承ください。

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